あなたの考えや感情をオープンにして自己表現することは、他人に拒否されるかもしれない、傷つけられるかもしれないというリスクがあります。しかしあなたを表現せず見せかけの姿に隠れることは自分自身を否定することにほかなりません。他人は「ありのままのあなた」なんて見たくないと思っているかもしれません。しかし見せかけの姿ばかりを見せていたら、やがては自分で自分に嫌気がさしてしまうのは確実です。
見せかけの姿を演じるのは、自尊心が低いことの表れです。自分以外の誰かを演じても問題が解決することはなく、それどころか時間が経つにつれ、自尊心はさらに低くなっていきます。たとえ他人に気に入られる人物を演じることができても、彼らが好きなのは「あなた」ではなく「あなたが演じた人物」なのです。
虚像ではなくリアルなあなたを見せ、ありのままを表現していくことを選べば、どんな自分であっても弁明の必要はありません。内側にあるあなた自身を解き放てばいいのです。
自分に弱さを許し、完璧を装うマスクを手放すのは、とても難しいことです。
弱い自分でいれば傷つくことも多いでしょう。しかしそれも人間らしさを抑圧することのマイナスに比べたら、たいしたことではありません。弱い自分を許さないことは、人生における喜びや幸せ、そして意義ある深い関係性を築く可能性を阻むことになります。
心をひらいて、本当のあなたを少しだけ見せて見ませんか。
弱さとは、恥ずかしさと怖れの核であり、存在価値を得ようとするあがきだ。しかし弱さから、喜び、創造性、所属意識、そして愛が生まれるのだ。
ブレネー・ブラウン
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