488 「なぜ」と「なに」

問題究明のために「なぜ」を使うことは日常よくあることです。なかなか売上の上がらない部下に「なぜ売上が上がらないんだ?」など、あなたが「なぜ」という言葉を使う状況を思い浮かべてみてください。相手からはどんな反応が返ってくることが多いでしょうか。逆に自分が「なぜ」で始まる質問をされると、内側ではどんな反応が起きますか。

あなたはリーダーとして質問をするときに、「なぜ」のかわりに極力「なに」を使うようにしてみましょう。

それは「なに」を使った質問のほうが、内側にあるものを引き出しやすいからです。「なぜ」といわれると、現実を客観的にとらえその理由をあげるというよりは、とりあえずそれ以上攻撃されないように防御壁を築きたくなります。
子どものころから「なぜ」ときかれるのはほとんどが「悪い」ことをしたときです。よいことをしたときには誰も「なぜ」とはいいません。だから「なぜ」という言葉をきくと、責められることを想定して防御体制に入るのです。部下には「なぜ目標を達成しなかったんですか?」ではなく「なにが目標達成の障害になったんですか?」とききます。すると相手は客観的に目標への障害をあげることが可能になるのです。

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