人と話しているときに、突然訪れた沈黙に身が固くなって視線のやり場に困り、体に巻きつけられたロープを振りほどくように、とりあえず何かを口にするといった経験をあなたもしたことがあるはずです。そうではなく「今は自分はなにも口にすべきではない」「沈黙を相手に与えよう」そう思ってその間を相手と共有したことはありますか。
あなたが部下と話をするときに、「沈黙」を共有ことは相手のことを理解するのに役立ちます。部下に質問をしてすぐに答えが返ってこなかったら「好きなだけ時間を使ってゆっくり考えてください。それまで黙っていますから」と部下に伝えるのです。
あなたが上司にそう言われたところを想像してみてください。少し気楽に沈黙を使える気がしませんか。相手に一度このメッセージを伝えておくと、次に沈黙が訪れたときも、二人の間に沈黙はどう使われるべきかの合意がありますから、変な緊張が生まれずにすみます。
沈黙という、普通は偶発的に起きる「間」を、相手から引きだすためのかけがえのない時間に意図的に変えてみてください。
ポイント:「ゆっくり考えて。黙っていますから」と伝えれば沈黙は怖くない
0コメント