551 夢を見させる

部下であれ、あなたの子供であれ、人を育てるときに、あなたが忘れてはならないことは、「すべての答えと能力は、その人の内側にすでにある」ということです。したがって夢もまた、その人の中にすでに存在している考えましょう。。外側のどこかに転がっているわけではなく、誰でも今この瞬間、夢をみることができる、そう信じてください。

でも往々にして、その内側の夢にはたくさんの膜や靄がおおいかぶさっていて、人はそれをはっきりと鮮明に見ることがなかなかできません。つい自分には夢がないないなどと思ってしまいます。膜や靄の向こう側に横たわる夢へのアクセスを可能にする、あなたの役割をです。

「視点を変えること」、それが夢への道を開くあなたのアプローチです。たとえば上からではそれが見えないとしても、横に移動したり、下に回ったりしてみれば、その姿を確認することができるかもしれません。あるいはその対象から遠ざかってみることで、全体像をより鮮明に見ることができるかもしれません。

視点を移動させるために、「質問」をしていきましょう。

「もし何の制限もなく、なんでも自由にできるとしたら、どんなことをしてみたい?」
「子どものころに持っていた好奇心を今でも失っていないとしたらどんな夢を追っていると思う?」
「十年後のあなたは、今のあなたにどんな夢を追求して欲しいと思っているかな?」

こんな質問により、相手の視点を変え、それまでは姿をとらえることのできなかった夢を垣間見させます。夢のかけらを拾い上げさせます。
続いてその夢の全貌が鮮明に見てとれるように、相手にその夢についてたくさん話させます。相手が夢についての思いをどんどん深め、そこに多くの可能性を見いだし、心の底からそれを手にしたいと思うまで、話して話して話させます。相手の夢の中に心からの興味と関心を持って入っていきます。こうして夢のかけらを二度と意識の底に沈んでしまうことのない、大きな大きな一枚の絵へと変えていくのです。

今、あなたの目の前にいるその人の中にもきっと夢があるはずです。

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