593 とんでもないリクエスト

今あなたが、期限を決めてこのときまでにやってしまうことがあれば、そのことについてちょっと想像してみてください。

部屋の片付けをする。仕事で書類をつくる。英単語を500覚える。50万円貯金する。あなたの中に期限がセットされている目標であれば、なんでもかまいません。

次に、今思い浮かべているそのゴールを、セットした半分の時間で、本気で達成しようと思ったらどんな体験をするか想像してみてください。

1ヶ月であれば2週間に。1週間であれば3日に。4時間であれば2時間に。どうでしょう。エネルギーが湧き上がるのを感じませんか？

今度は期限は変えずに、達成する量を2倍にしてみてください。

2部屋だけでなく4部屋すべて徹底的に片づける。2種類の書類を一気につくる。英単語を1000覚える。100万円貯金する。一瞬でいいですから、絶対それをやるときめてみてください。どんな感じですか？ 妙に周りがはっきり見えたりしませんか？

あなたはリクエストを受け、それに答えることで、はじめて自分があらかじめ用意した限界を打ち破ることができます。あなたは、自分が一瞬耳を疑うような、とんでもないリクエストを、わくわくするような「ゲーム」として見せ、あなたの心の中に火をつけることができます。

ただし、そのリクエストに応えるだけの力は、すでにあなたの中に存在しているという、自分への深い信頼感が必要だということはいうまでもありません。

ポイント：目標の量を2倍にする、または2分の1の時間で達成すると決める