649 腕時計をはずす

あなたのスキルを伸ばすための深い練習は、時間で測定するのではなく、質の高い「背伸び」と「繰り返し」の数で測定するものです。基本的に、どれだけ多くの新しい神経回路をあなたの脳の中に作ったかが重要です。

例えば、「ピアノを20分間練習する」のではなく、「苦手なフレーズを5回繰り返し練習する」のです。テニスのサーブなら「30分練習する」のではなく「入念に30回スイングする」のです。

時計を無視して、ほんの数分間でもいいからスイートスポットに到達し、「背伸び」と「繰り返し」によって上達の度合いを測定しましょう。

「背伸び」

標的に向かってあなたの現在の能力を少し超えるくらいまで精一杯伸ばす行為。

背伸びによって脳が新しい神経回路をつくりあげます。背伸びをすると必然的にミスにつながりますが、それが上達を促す原動力となります。

「繰り返し」

ひとつのことを何回も入念に行う行動のこと。