幼いころから、わたしたちは他人と自分を比較しはじめます。子どものころは、同級生や兄弟、チームメイト、友人と比べます。大人になるにつれて比較の対象が増え、近所の人や同僚と比べたり、さらには有名人と比べたりすることもあります。
比べるものが成績であろうと、外見や収入、子ども、家族、財産、あるいは見た目の幸せであろうと、他人との比較はむなしく満たされない気持ちを生むことが多いのです。
現状の自分に満足できないという気持ちがあると、ほかの人と比べたくなります。そして、こうした感情から、常に足りないと感じ、今以上のものを求め、すでに手にしているものでは決して満足できないという悪循環が起こります。さらに、自分を安心させるためにほかの人と比べるようになってしまうと、正直で偽りのない生き方ができなくなるのです。
自己肯定感が強い人は、自分に最善の方法で、また自分の価値観や状況に合った方法で生きていることが分かっているので、誰かと比べる必要がありません。
比べるのをやめたときのメリットーー幸福度や自尊心が高まり、人間関係が改善されストレスが減るーーを感じるようになると、他者と自分を比べたくないという気持ちが高まります。
0コメント