仕事で、社会生活で、人生のさまざまな局面で、私たちは仮説を立てて、状況を理解しようとします。どんなときも、もっともらしい説明を考え出そうとせずにはいられません。いったんなんらかの納得できる説明が得られると、執拗にそれにこだわります。その正しさを示す証拠を見つけようとし、その反対の証拠からは目をそらそうとするのです。
仮説とはワーキングモデルであり、ほかのもっと優れた仮説によって誤りを指摘されれば、その仮説は役に立たなくなるのです。
人が考えを変えられないのは5つの要因によるものです。
・自分の考えをくつがえされるかもしれない証拠には、人は決して向き合おうとしない。
・そういう証拠を突きつけられても、多くの場合、それを信じることを拒む。
・なんらかの考えを持っていると、その考えに合うように物事を解釈するので、新しい証拠をありのままに受け入れられない。
・人は自分の考えと調和することを選択的に記憶する。
・人は自尊心を守ろうとする。
では、どうすれば反対のことを考えられるでしょうか。
いったんあなたの考えを脇にやって
「もし〜だったら、どうなるか」と考えてみましょう。
もし自分の想定していることが全部間違いだったら、どうなるか。
もし自分が正しいと思っていることが正しくなかったら、どうなるか。
もし自分の考えとは反対のことが正しかったら、どうなるか。
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