235 問う

子どもは質問することで学びます。学生も、新入社員も質問することで学びます。もちろんあなたも質問することで学ぶことができます。

質問はとても単純で、なおかつとても効果的な学習方法です。

偉大な哲学者たちは生涯を通じて、人生の意味や、倫理性や、真実などについての深い問いを続けています。あなたは哲学的にならなくてもいいのですが、自分のおかれた状況について、深く問うことは大切です。

最初は基礎的な、大まかな質問から始めてみましょう。それから具体的な話に移って、不明な部分を明らかにしていきましょう。
まずは開かれた質問、つまりいろいろな答え方が可能で、話題を掘り下げられる質問をするのが効果的です。

【開かれた質問の例】
□私たちのビジネスの本質はどこにあるのだろう?
□私たちの付加価値は何だろう?
□なぜこうなったんだと思う?
□問題の原因と考えられることをすべてあげてみようか?
□ほかにどんな可能性を考えたらいいだろうか?

主なポイントが出そろったら、閉じられた質問を使って、特定の情報を引き出しましょう。閉じられた質問とは、イエスかノーを求めるなど、答え方を限定した質問です。

【閉じられた質問の例】
□それが起こったのはいつ?
□その人は怒っていた?
□発送された品物はいまどこ?
□土曜日の夜、一緒に食事しませんか?

答え方を限定した質問をすることで、具体的な情報を引き出したり、会話の方向を導いたりできます。

毎日の会話の中で、もっと質問がうまくなれるよう、練習してみましょう。
質問に質問で応じてみましょう。話し合いでも、会議でも、議論でも、主導権を握るのは、質問する人です。
尋ねることで主導権を握りましょう。意見を言うより、質問しましょう。
的確な質問は相手を刺激したり、挑発したり、啓発したり、鼓舞したりできます。

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